国民のための
サイバーセキュリティサイト

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セキュリティ対策ソフトを活用しよう

マルウェア(コンピュータウイルスなど電子機器に脅威となるようなプログラム)は、電子メールやホームページ、記憶媒体など、さまざまな経路からコンピュータに侵入して、情報漏洩(ろうえい)やデータ破壊などの被害をもたらします。侵入されると、自分のコンピュータが被害を受けるだけでなく、インターネットや記憶媒体を通じて他人のコンピュータに感染を広げ、加害に加担することにもなりかねません。
現在のほとんどのコンピュータには、OSWebブラウザの機能として、セキュリティ対策ソフトが標準装備されていますので、それを有効に活用して被害を防ぎましょう。
セキュリティ対策ソフトには、主に以下の機能があります。

  • 電子メールやホームページ、CD-RUSBメモリなど外部からコンピュータが受け取るデータにマルウェアが含まれていないかをチェックし、マルウェアの侵入を防ぎます。
  • Webブラウザで閲覧しようとするサイトが、偽サイトや攻撃サイトとしてすでに報告されているところであれば、アクセスをブロックします。
  • ファイアウォール機能を有効にすると、不要な通信を遮断して、不正に操作される危険性を減らします。

もっとセキュリティ機能が必要と感じるなら、OSに標準装備されているものの他に、市販のセキュリティ対策ソフトの購入を検討してみるのもよいかもしれません。ただし、有償の対策ソフトは、有効期限が過ぎるとアップデートされなくなり、性能が低下していきますので、料金を支払い続けることが必要です。

OSによっては、市販の対策ソフトがインストールされると、OS標準装備の対策ソフトが機能を停止するものがあります。その場合、市販の対策ソフトを期限切れのまま使い続けることは、かえって危険になります。特に、期間限定で無料にて試用できる「体験版」の対策ソフトを初めからインストールした状態で販売されているパソコンを使用している場合、体験版の有効期限が切れると危険な状態になります。料金を支払う予定がないのであれば、早めにアンインストールして、OS標準装備の対策ソフトの機能が作動するよう、元に戻しておきましょう。

また、セキュリティ対策ソフトが機能していれば対策が万全ということではありません。対策ソフトのアップデートが間に合わず、マルウェアが対策をすり抜けてしまうことも少なくありません。対策ソフトは公衆衛生における「マスク着用」のようなものと考え、そもそも、知らない人からの電子メールやメッセージの添付ファイルを不用意に開かないようにしたり、怪しいホームページはできるだけ閲覧しないようにしたりするなどの注意が必要です。