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事例16暗号化されたカフェのWi-Fi

事故・被害事例

Fさんはカフェで過ごす時間が好きです。カフェの中には、Wi-FiSSIDパスワードが書かれた掲示物があります。そのWi-Fi暗号化されているということだったので、安心して使っていました。

ある日、カフェでノートパソコンをWi-Fiにつなぎ、ブログを更新していました。新規の記事を公開し、しばらくゆっくりしていると、ブログにコメントが入ったとメール通知がありました。コメントを見ると、Fさんや家族のことが書き込まれています。まるで、Fさんのノートパソコンに保存されている最近撮影した写真を覗いているかのようなコメントでした。

Fさんは家族と共有するために、写真を共有フォルダに保管しています。もしかしたらカフェのWi-Fiに接続している他の端末の共有フォルダが表示されるかもしれないと思って確認してみると、いくつかの共有フォルダが表示されました。どうやら、そのカフェのWi-Fiでは共有フォルダへのアクセスを防ぐ対策がされておらず、Fさんのノートパソコンの共有フォルダに保管されていた写真が、そのWi-Fiに接続していた第三者に覗かれていたようです。

対処法

接続しているWi-Fiのネットワークプロファイルをパブリックに設定すれば、使っているパソコンにネットワーク上のその他のデバイスからアクセスできなくなります。もしくは、パソコンの共有フォルダの共有を解除するか、パスワードを設定することでも、第三者からのアクセスを遮断できます。

次に、ブログのコメントを削除します。コメントに個人情報が含まれている場合は、他への拡散も心配されるため、警察に相談することも検討します。

最後に、念のためパソコンのセキュリティソフトを更新し、ウイルスやマルウェアの感染をチェックします。必要に応じて、パソコンの初期化やデータのバックアップを行います。

予防法