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無線LAN(Wi-Fi)の仕組み

LAN(Local Area Network:構内通信網)とは、会社内や家庭内などでパソコンやプリンタなどをつないで、データをやりとりできるようにしたネットワークのことです。その中でも無線LANはケーブルの代わりに無線通信を用いたものを指します。

無線LANWi-Fi(ワイファイ、Wireless Fidelity)とも呼ばれますが、これは無線LANの普及促進を行う業界団体Wi-Fi Alliance から相互接続性などの認証を受けた機器のことです。現在はWi-Fi認証を得た製品が増えたことから、無線LAN全般を「Wi-Fi」と呼ぶことが多くなりました。

Wi-Fiを利用することにより、ケーブルを気にすることなく、どこでも好きな場所に移動して無線通信(ワイヤレス)でインターネットに接続し、気軽にWebサイトの閲覧やメールの利用ができるようになりました。

当初Wi-Fiは職場や家庭のパソコン等をワイヤレスでインターネットに接続する手段として普及しましたが、スマートフォンタブレット等の普及により利用がさらに拡大しました。一般の利用においても、自宅で利用する自宅Wi-Fiだけでなく、空港や駅、ホテル、学校、図書館といったさまざまな場所で使える公衆Wi-Fiの提供も増えています。

コラム

災害時にも活躍する無線LAN(Wi-Fi)

公衆Wi-Fiは災害時の通信手段としても活用されています。
2011年の東日本大震災の際に、通信事業者が公衆Wi-Fiを無料開放して被災地の通信手段確保に貢献しました。これをきっかけに、「00000JAPAN(ファイブゼロ・ジャパン)」という取組が進められ、近年では地震や風水害等の災害発生時やモバイル通信事業者の大規模な障害の発生時にWi-Fiサービスの無料開放が行われています。
開放されると、ネットワーク名(SSID)が「00000JAPAN」でサービスが提供され、誰でも、パスワードを入力することなく接続して、安否確認等の情報の共有や入手に利用することができます。

  • ただし、利便性を最優先して一切の認証なし・暗号化なしで提供されます。そのため、情報入手等のための利用にとどめるなど、利用に当たっては十分ご留意ください。災害時に限られた通信手段を譲り合って利用する観点からも、必要最小限の利用にとどめるようにしましょう。