ウイルスに感染しないために

  ウイルス感染を防止するためには、次の3つが基本の対策になります。

  1. ソフトウェアを更新する。
  2. ウイルス対策ソフトを導入する
  3. 怪しいホームページやメールに注意する

1. ソフトウェアを更新する

ソフトウェアの更新は、脆弱性(ぜいじゃくせい)をなくすためにとても重要です。

2. ウイルス対策ソフトを導入する

  次に、コンピュータにウイルス対策ソフトを導入する必要があります。ウイルス対策ソフトは、一般的にコンピュータの電源がオンであるときには常に起動した状態になり、外部から受け取ったり送ったりするデータを常時監視することで、インターネットやLAN記憶媒体などからコンピュータがウイルスに感染することを防ぎます。

ただし、ウイルス対策ソフトは、これまでに発見されたウイルスに対応するウイルス検知用データからウイルスを見つけ出す仕組みになっているため、新しいウイルスは検知できないことがあります。そのため、ウイルス検知用データはいつでも最新のものに更新しておかなければなりません。最新のウイルス検知用データは、ウイルス対策ソフトメーカーが、インターネットなどを通じて配布しています。有料のウイルス対策ソフトの場合、契約期間内であれば、通常、自動的に更新されるか、更新の通知が来るように設定されています。また、最近では、ウイルス検知用データを毎回ダウンロードする必要のないクラウドサービス型のウイルス対策ソフトも登場してきています。

ウイルス対策ソフトの契約期間が切れて、ウイルス検知用データが更新できなくなってしまうと、コンピュータを十分に保護することができなくなってしまいます。ウイルス対策ソフトは、コンピュータを使用する上での必要な投資と考え、必ず継続的に更新するようにしましょう。

また、ウイルス対策ソフトを導入する以外にも、インターネットサービスプロバイダなどが自社の接続サービスの利用者向けに提供しているウイルス対策サービスを利用する方法もあります。ウイルス対策サービスの内容などについては、インターネットサービスプロバイダのホームページで確認するか、加入しているインターネットサービスプロバイダに問い合わせてください。なお、インターネットサービスプロバイダウイルス対策サービスを利用する場合には、インターネットサービスプロバイダウイルス検知用データを自動的に更新するため、利用者による更新作業は不要になります。

3. 怪しいホームページやメールに注意する

ウイルスは悪性のホームページなどで配布されていたり、メールに添付されていたりなど、さまざまな経路でコンピュータに侵入してきます。悪性ホームページに接続する可能性のある迷惑メールや掲示板内などのリンクに注意する、不審なメールの添付ファイルを開かないなどの対策が必要です。最近では、SNSなどで用いられる短縮URLが、悪性ホームページなどへの誘導に使われる例も出てきており、これにも注意が必要です。

コラム ~ 偽のウイルス対策ソフトに注意 ~

最近、無料のウイルス対策ソフトのように見せかけて、ウイルスをインストールさせる手口による被害が増えているため、注意してください。その代表的な手口は、ホームページなどで「あなたのコンピュータはウイルスに感染しています」のようなメッセージを表示し、偽のウイルス対策ソフトダウンロードWebサイトに誘導して、ウイルスをインストールさせる方法です。

ホームページを見ているだけでウイルス対策ソフトのインストールを促された場合には、不用意にリンク先のホームページに接続したり、ソフトウェアをダウンロード/インストールしたりしないようにしてください。