複数のコンピュータを、ケーブルや無線などを使ってつなぎ、お互いに情報をやりとりできるようにした仕組みをネットワークと呼びます。
インターネットは、家や会社、学校などの単位ごとに作られた1つ1つのネットワークが、さらに外のネットワークともつながるようにした仕組みです。外のネットワークと接続するために、ルータと呼ばれる機器や、インターネットサービスプロバイダと呼ばれる通信事業者のサービスを利用します。世界規模でコンピュータ同士を接続した、最も大きいネットワークといえます。
ネットワーク上で、情報やサービスを他のコンピュータに提供するコンピュータをサーバ、サーバから提供された情報やサービスを利用するコンピュータをクライアントと呼びます。私たちが普段使うパソコンや携帯電話、スマートフォンなどは、クライアントにあたります。
インターネット上には、メールサーバやWebサーバといった、役割の異なる多数のサーバが設置されています。それらのサーバが、クライアントからの要求に従って、情報を別のサーバに送ったり、持っている情報をクライアントに渡したりすることで、電子メールを送信したり、Webブラウザでホームページを見たりすることができるようになっているのです。
インターネットでは、コンピュータ同士が通信を行うために、TCP/IP(ティーシーピー・アイピー)という標準化されたプロトコルが使われています。プロトコルとは、コンピュータが情報をやりとりする際の共通の言語のようなものです。この仕組みのおかげで、インターネット上で、機種の違いを超えて、さまざまなコンピュータが通信を行うことができるようになっています。
インターネットで、情報の行き先を管理するために利用されているのが、それぞれのコンピュータに割り振られているIPアドレスと呼ばれる情報です。このIPアドレスは、世界中で通用する住所のようなもので、次の例のように表記されるのが一般的です。
ところが、このIPアドレスは、コンピュータで処理するのには向いていますが、そのままでは人間にとって扱いにくいので、ホームページや電子メールを利用するときには、相手先のコンピュータを特定するために、一般的にドメイン名が使われています。
ドメイン名を使用した記述方法では、例えばホームページのアドレスでは“www.soumu.go.jp”のように指定します。ネットワーク上には、これらのドメイン名とIPアドレスを変換する機能を持つサーバ(DNS サーバ)があり、ドメイン名をIPアドレスに自動的に変換することで、電子メールの送り先やホームページの接続先を見つける仕組みになっています。