コンピュータやインターネットを安心して利用するには、「サイバーセキュリティ対策」が不可欠です。 インターネットに関する脅威が多様化する中で、さまざまなサイバーセキュリティ対策が必要となっていますが、まずは『サイバーセキュリティ初心者のための3原則』として、「ソフトウェアの更新」、「IDやパスワードの適切な管理」、「ウイルス対策ソフト(ウイルス対策サービス)の導入」の3つを心がけるようにしてください。
OS(基本ソフト)やWebブラウザなどのソフトウェアでは、脆弱性(ぜいじゃくせい)と呼ばれるサイバーセキュリティ上の問題(弱点)が発見されることがあります。この問題を解決するためには、ソフトウェアメーカーなどから提供される修正プログラムを定期的に適用して、できる限りソフトウェアを最新の状態に保つように心がけなければなりません。
近年では、ネット接続される家電製品やカーナビゲーションなども増えてきました。これらもコンピュータが内蔵されてソフトウェアで動作している点で変わりはなく、脆弱性が発見されるとメーカーからソフトウェアの更新が提供されます。
代表的なソフトウェアでは、修正プログラムが提供された場合に、「ソフトウェアの更新が必要です」という形で通知が表示されることが多くなっています。通知が表示されたら、忘れず更新しましょう。
また、自動更新機能がある場合は、無効にしたまま放置しないように気を付けましょう。
IDやパスワードは、パソコンなどの情報機器や各種インターネットサービスを利用する際に必要となる情報です。 この情報が他人に奪われてしまうと、自分自身になりすまされて、情報機器や各種インターネットサービスを勝手に利用されてしまうおそれがあります。そのような被害に遭わないよう、IDやパスワードは適切に管理しなければなりません。
具体的には、パスワードは他人に容易に想像されないものを作成する、複数のインターネットサービスで同じパスワードを使い回さないなどの対策が必要です。また、フィッシング詐欺などのIDとパスワードを盗み取る犯罪に注意する、IDやパスワードをメモをした場合は他人の目につきにくいところに大切に保管する、などの対策も重要です。
ウイルスに感染しないようにすることは、サイバーセキュリティ対策の基本です。そのためには、まずお使いのパソコンや機器のソフトウェアを最新の状態にしておきましょう。さらにコンピュータにウイルス対策ソフトを導入したり、インターネットサービスプロバイダによるウイルス対策サービスを利用したりすることも有効です。
最近ではウイルス対策のほかに、パーソナルファイアウォールやフィルタリングなどの機能を備えた総合セキュリティ対策ソフトが提供されています。これらの機能は、不正アクセス防止や、フィッシング詐欺サイトへのアクセス防止などの対策に有効です。