情報セキュリティの概念

  企業や組織における情報セキュリティとは、企業や組織の情報資産を「機密性」、「完全性」、「可用性」に関する脅威から保護することです。

  情報資産とは、企業や組織などで保有している情報全般のことです。顧客情報や販売情報などの情報自体に加えて、それらを記載したファイルや電子メールなどのデータ、データが保存されているパソコンやサーバなどのコンピュータ、CD-ROMやUSBメモリ、SDカードなどの記録媒体、そして紙の資料も情報資産に含まれます。

機密性

機密性(Confidentiality)とは、許可された者だけが情報にアクセスできるようにすることです。許可されていない利用者は、コンピュータやデータベースにアクセスすることができないようにしたり、データを閲覧することはできるが書き換えることはできないようにしたりします。

完全性

完全性(Integrity)とは、保有する情報が正確であり、完全である状態を保持することです。情報が不正に改ざんされたり、破壊されたりしないことを指します。

可用性

可用性(Availability)とは、許可された者が必要なときにいつでも情報にアクセスできるようにすることです。つまり、可用性を維持するということは、情報を提供するサービスが常に動作するということを表します。

  情報資産を脅かす具体的な脅威として、機密情報の漏洩(ろうえい)や不正アクセス、データの改ざん、サービスの停止などが挙げられます。

  企業や組織においては、保有する情報資産の特質をよく検討して、機密性完全性可用性のバランスを考慮しながら情報セキュリティ対策を行うことが大切です。

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