事例2:私の名前で誰かがメールを

  大学4年生のA子さんは、ある会社に就職が内定していました。ところがいつまで待っても、肝心の採用通知が送られてきません。そこで、会社の人事担当者に連絡すると、なんとA子さんから電子メールで内定を辞退するという連絡があったというのです。驚いたA子さんは、担当者に再度電子メールを確認してもらいましたが、間違いなくそれは大学で使用しているメールアドレスでした。

  慌てて大学に調査を依頼したところ、同じサークルの男子学生がA子さんになりすまして、人事担当者に電子メールを送っていたことがわかりました。男子学生は、A子さんのユーザ名パスワードを盗み出していたそうです。男子学生は、他人のユーザ名を使用して認証サーバにアクセスしたということで、不正アクセス禁止法違反容疑で逮捕されています。

  パスワードは、人に推測されにくいものにして、他人にわからないように管理しなければなりません。もし、人に知られてしまった可能性がある場合には、すぐに変更するようにしましょう。