事例4:猛威!デマウイルス

  Kさんは、メール友達のJさんから「Kさんのコンピュータはウイルス大丈夫?私のコンピュータはやられちゃったみたい。もし、"sulfnbk.exe" というファイルがあったら、すぐに削除しないとまずいよ。このウイルス、だいぶ流行っているみたいだから、他の友達にも知らせてあげてね。」という電子メールを受け取りました。すぐにKさんが自分のコンピュータを確認したところ、確かにこのファイルがあったので、慌てて削除してしまいました。でも、Kさんのコンピュータにはちゃんとウイルス対策ソフトがインストールされていたのです。では、このウイルスはどのように感染したのでしょうか。

  これは、デマウイルスというちょっと変わったウイルスです。簡単に言ってしまうと、この電子メールの内容自体が「デマ」、つまり嘘であるというわけです。この sulfnbk.exe は、Windows を正常に動作させるための重要なファイルで、これを消してしまうとコンピュータの動作がおかしくなってしまいます。実際に、このデマウイルスの情報は、チェーンメールとして日本中に広まり、多くの利用者に影響を与えてしまいました。なお、同じようなデマウイルスに、jdbgmgr.exe というファイルの削除を促すものがあります。

  このようなメールを受け取っても、すぐには対応せず、詳しい人に確認したり、インターネットなどで調べたりしてから対応するようにしましょう。