事例18:ブロードバンドルータから認証情報が盗まれた・・・

  ブロードバンドルーターは、一般にインターネット回線と自宅内ネットワークの境界に設置するもので、現在、多くの製品が発売されています。しかし、中には脆弱性(ぜいじゃくせい)のあるものがあり、アクセスを許可されていない第三者がルータの内部にアクセスし、インターネットの接続設定をするための認証IDパスワードが窃取されるという事例が発生しています。

  情報機器やソフトウェアなど、脆弱性の被害に遭わないようにするためには、自分が利用している製品について、日頃からメーカーの発表に注意し、メーカーが推奨する手順に従って確実に対応を行うことが大切です。

  なお、ブロードバンドルーター脆弱性への対処の一例としては、以下のとおりです。

最新のファームウェアに更新する

  まず、自分が利用している製品の型番やファームウェアのバージョンが、脆弱性があるものに該当しているかどうかを調査します。脆弱性に該当していることが判った場合には、メーカーが配布している脆弱性対策済みの最新のファームウェアダウンロードして適用します。

  自分が利用している製品のバージョンを調べる方法や、最新のファームウェアの情報などは、通常は製品のホームページで入手できます。

パスワードの変更を行う

  今回の脆弱性により認証情報が窃取されている可能性が高いことから、パスワードを変更することが有効です。パスワードを変更することで、悪意ある第三者が不正に認証情報を利用することができなくなります。

脆弱性のあるブロードバンドルーターでは、管理権限のない第三者がブロードバンドルーターの管理画面にアクセスできてしまいます。

脆弱性を修正したブロードバンドルーターを使用していれば、許可しない限りブロードバンドルーターの管理画面へのアクセスはできません。