ネットオークションにおける危険性

  ネットオークションは、出品されている商品に希望者が入札し、指定期間内に最高価格を提示して落札した人が商品を購入できる仕組みです。欲しい商品が安く購入できる、既に市場に出回っていない商品や非売品を入手できる、自分も商品を出品できるなど、とても魅力的で便利なサービスです。しかし、利用者の急増に伴い、最近はさまざまな手口による詐欺やトラブルが発生しています。数多く発生しているトラブルには、以下のものがあります。

  • 入金したけれど、いつまでたっても商品が送られてこない。
  • 届けられた商品が出品時の説明と違う。説明にはブランド品と記載されていたが、偽物であった。
  • 破損している商品が送られてきた。
  • 商品を送ったのに、入金されない。

  ネットオークションを安全に利用するためには、まず出品者の過去の取引実績を確認することが大切です。過去の取引実績がないにもかかわらず、同時に大量の商品を出品している場合には注意しなければなりません。

  実際に入金したり商品を送付する前には、取引相手の氏名とメールアドレス以外の連絡先(住所、電話番号)を確認しておくことが大切です。 また、トラブルが発生してしまった場合に備えて、交換した電子メール、銀行振込みの控え、宅配便の伝票などの証拠を保存しておくことも大切です。

  さらに、出品者自らが別の参加者になりすまして落札することで、取引実績自体を捏造(ねつぞう)するケースも見受けられます。最近では、例えば宅配便事業者に一定の手数料を支払った上で、落札者が商品の到着や内容の確認を行ってから、代金の決済が行われるサービスも提供されています。ネットオークションを利用する際には、そのようなサービスの利用を検討してみるのもよいかもしれません。