平成2年版 通信白書

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第2章 国際交流の進展と情報通信

(1)我が国を中心とした交流量の変化

 我が国を中心とした国際交流におけるヒト、モノ、カネ、情報の交流量(出と入の合計)の推移は第2-1-1図のとおりである。
 過去20年間をみると、ヒトについては約14倍、モノについては約18倍、カネについては約86倍、情報については約44倍(電気通信情報量、国際郵便については約1.4倍)とヒト、モノ、カネ、情報の交流のすべてが増大傾向を示している。特に50年代前半まではいずれも安定した伸びを示していたが、50年代後半に入るとカネ、情報の交流が著しい伸びを示し、最近はその伸びが加速されている。
 まずヒトの交流についてみると、出国者数については約850万人と20年前の約34万人に比べ約25倍と大幅に伸びており、入国者数は約200万人と20年前の約42万人に比べ約5倍の伸びとなっている(第2-1-2図参照)。
 モノの交流は、第一次、第二次オイルショック等の影響は受けたものの近年は順調な伸びを示している。輸出は約2,600億ドルと20年前に比べ約20倍となっており、輸入についても、約16倍の約1,600億ドルとここ数年の輸入促進政策により順調に増えてきている(第2-1-3図参照)。
 カネの交流についてみると、流出が約1,500億ドルと20年前に比べ約137倍と、昭和55年の外国為替及び外国貿易管理法の改正を契機として我が国金融の国際化の進展が進み、大きく伸びている(第2-1-4図参照)。
 情報の交流は、電気通信により交流する情報量をみると、流出が6.86×1010ワード、流入が7.19×1010ワードと流出入とも順調に伸びており、20年間で約44倍と急激に伸びている。なお国際通常郵便物数は、差立が1億1,388万通、到着が1億5,530万通で、20年間の伸びは1.4倍である(第2-1-5図及び第2-1-6図参照)。

第2-1-1図 国際交流量の変化

第2-1-2図 出入国者数の変化

第2-1-3図 輸出入金額の推移

第2-1-4図 長期音水収支の推移

第2-1-5図 情報量の推移

第2-1-6図 総情報量と電気通信情報量の推移

 

 

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