昭和57年版 通信白書

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13 電波音波共用上層風隔測装置(上層風ラス・レーダ)の開発研究

 気温高度分布を地上から遠隔測定する電波計測システム,ラス・レーダ(RASS:Radio Acoustic Sounding System)開発(54年度完了)の実績に立脚して,55年度から新たに風向風速高度分布を測定する電波音波共用上層風隔測装置(上層風ラス・レーダ)の開発研究に着手した。
 55年度における独立な三軸に向けた3台のラス・レーダを組み合わせた3方向ドプラシフト周波数計測方式の装置の開発に続き,56年度においては,地上の音源から発射したパルス音波の球形音波面からのCW電波反射波が地上にスポット状の集束像を結ぶこと及び,風による音波面の移動に伴い,電波の集束像が移動することを利用して,アレー状(6×6)配列の受信アンテナ及び受信機により集束像を検出追跡して上空の風向風速高度分布を遠隔測定するスポット追跡方式の装置を試作し,試験観測を実施した。

 

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