平成元年版 通信白書

第1章 昭和63年通信の現況

（1）供給情報量

　62年度の供給側が受信側に対して消費可能な状態で提供した情報の総量である総供給情報量は4.22×1017ワードで，前年度に比べ7.9％増加し，52年度の1.98倍であった。
　メディアグループ別に対前年度伸び率をみると，電気通信系は7.9％増（対52年度比1.99倍），輸送系は3.8％増（同1.49倍），空間系は0.4％増（同1.15倍）であった（第1-3-2図参照）。
　62年度の総供給情報量の構成比は，電気通信系が99.0％，輸送系が0.5％，空間系が0.5％となっており，電気通信系が高い割合を示している。中でもテレビジョン放送の占める割合は高く，総供給情報量の74.0％を占めている。しかし，そのシェアはわずかであるが低下してきており，52年度（81.0％）と比べると7.0ポイント低下している。これに対して，有線テレビジョン放送は着実にシェアを伸ばしており，52年度の4.6％から62年度には11.7％と7.1ポイント増加している（第1-3-3図参照）。
　メディア別に対前年度伸び率をみると，衛星テレビジョン放送が372.1％増，テレテキスト（文字放送）が308.9％増，ビデオテックスが105.1％増とニューメディアの伸びが高くなっている。