昭和53年版 通信白書

2　郵便局等

　52年度末現在の郵便局（簡易郵便局を含む。）数を，51年度末現在のそれと比較すると，第2-1-2表のとおりである。
　郵便局（簡易郵便局を含む。）の数は，前年度末現在に比べ210局増加しているが，これは利用者サービスの向上を図るために集配普通局17局，無集配特定局119局及び簡易郵便局94局の増加等によるものである。

（2）　郵便局舎の改善

　52年度末現在における普通郵便局の局舎総面積は，約323万ｍ²であり，52年度においては，51年度に比べ約24万ｍ²の局舎面積の増加が図られた。
　最近5年間における普通郵便局の局舎面積の増加と，普通郵便局の定員の増加を比較すると，第2-1-3表のとおりである。これによると48年度末を100とした場合，52年度末では定員は104であるが局舎面積は124であり，局舎面積の増加が定員の増加を上回っている。このように総体として普通郵便局の局舎事情は，次第に好転してきているといえるが，個別的にみると，主として大都市及びその周辺部に改善を要する局舎がなお存在している。また年末年始において，多量に差し出される贈答用小包や年賀はがきを処理するために要する仮設局舎の建設等の状況は，第2-1-3表のとおりであるが，都市部における用地の確保難等もあり，仮設局舎の建設に当たって困難な条件が付加されるようになってきている。普通郵便局の局舎については，今後とも郵便物を効率的かつ円滑に処理し，時代の進展に対応した郵便サービスを確保していくため，引き続きその改善を図っていくことが必要な状況にある。なお特定郵便局の局舎についても，52年度において487局の改善が実施された。

（3）　郵便切手類売りさばき所及び印紙売りさばき所

　郵便切手類売りさばき所及び印紙売りさばき所は，郵便局の補助的施設として，郵便切手類及び印紙の売りさばき業務を行っている。
　52年度末における全国の売りさばき所は，10万9，544箇所となっている。