昭和53年版 通信白書

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2 通信網の信頼性向上技術

 情報化社会の進展に伴い,電気通信網の役割は社会活動,国民生活の中枢神経として極めて重要なものとなってきている。このため電気通信網は,より高い信頼性が要求され以下に述べるような種々の技術的検討及び施策が進められている。
 災害により電話局の局内設備が被災した場合,早急に復旧を図るため,電子交換方式を用いた大容量可搬形電話局装置の実用化が進められている。また,災害時等における電話の異常ふくそうで発生するトラヒックの変動に対して,網機能が最大限に発揮できるように通過するトラヒックを制御するトラヒック制御方式の実用化や災害時における通信の確保を主目的とし,臨時回線や離島回線にも使用できる中容量衛星通信方式の研究が進められている。
 伝送路については,1ルート障害時に羅障回線を他のルートへ自動的に切り替えて復旧しうるよう自動切替装置を導入し,多ルート化が進められている。

 

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