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5 無線呼出方式電電公社が実施している無線呼出サービス(ポケットベル業務)は,43年7月東京23区においてサービスを提供したのを皮切りに,順次全国の主要地区において実施され,その地区は53年3月末現在において53地区に及び,加入者数は約72万に達しているが,この需要は今後も増大するものと予想される。郵政省としては従来,当該業務のために150MHz帯の周波数を割り当ててきたが,今後新たに150MHz帯の周波数をこの業務に割り当てることは困難な状況となってきた。 しかし,この無線呼出サービスは,一般公衆が直接利用する公益性の高いものであり,この需要に応ずることが必要であるので,これを250MHz帯の周波数帯に移行させることとし,今後の需要に対処することとした。 一方,電電公社では新周波数帯への移行を機に,現在のトーン信号による呼出方式をディジタル信号方式に変更することにより,1周波数当たりの受信機の収容可能数を1万から3万に増加させ,併せて受信機の小型化,乾電池の使用等の改良を行い,53年8月から東京及び札幌地区に導入し,今後順次全国の各地に導入する予定である。 これらのことから郵政省では,250MHz帯の方式の無線設備について,新たな技術基準を設けることとし,52年11月このための規則の改正を行った。53年度から本方式が導入される予定である。
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