平成16年版 情報通信白書

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第1章 特集 「世界に拡がるユビキタスネットワーク社会の構築」

第2節 ネットワークにより変わる国民生活

第2節の要旨

 インターネットの利用は、国民の幅広い層に普及が進み、場所や時間を問わず生活の中に深く浸透し、重要度も増している。また、日々の生活やニーズに応じたインターネットの利用意向が高まり、我々の生活・行動に変化をもたらしている。
 第2節においては、インターネット利用の現状を踏まえ、利用用途の変化や国民生活への浸透の状況、今後のネットワークに対する利用意向を概観した上で、利用者の視点でとらえたネットワークの利用形態や新たなサービスへの期待と利用意向を分析する。

【インターネットの普及と生活・行動の変化】
○ インターネット利用者は、平成15年末現在で7,730万人に達し、人口普及率は60.6%と初めて6割を超え、インターネットは着実に普及している。
○ 多くのインターネット利用者は、多様な端末からインターネットを利用しており、利用場所も限定された場所から複数箇所での利用へと拡がっている。また、インターネットの平均利用時間は長時間化し、いつでも、どこでもインターネットを利用する傾向にある。
○ 58.7%のインターネット利用者が、情報収集を目的にインターネットを利用し始めている。インターネットによる情報収集は、迅速性や信頼性が高く評価されており、散在する多様な情報の収集や検索に必要不可欠な手段となっている。携帯インターネットは、多様化する用途に応じて、新機能や魅力が増大しており、普及が一層拡大している。

【日常生活に浸透するインターネットの活用】
○ インターネットの利用は幅広い年代に浸透し、誰もがインターネットを利用するようになっている。インターネット利用により家族や友人との連絡頻度も増え、家族間のコミュニケーションが活発化している。また、外出先におけるインターネット利用も拡がっており、生活圏を中心として多様な場所で日常的に利用されている。
○ 日々の生活のあらゆる場面、行動の中でインターネットを利用する機会が増え、時間帯や場所を問わず利用されている。勤労者は、各種情報の入手を中心に主に勤務先で、家庭生活者は日々の生活に密着した形で、高齢者は生活上での楽しみに、若者は場所や時間に関係なく余暇時間を中心にインターネットを利用している。

【ユビキタスネットワークサービスへの期待と世界への展開】
○ 離れていても子供の様子を確認できるサービスやショッピング、娯楽、交通機関での非接触型ICカードの利用など、ネットワークを活用した様々なサービスが登場している。日本において開発、提供された各種ネットワークサービスは徐々に世界にも拡がっている。
○ 海外では、自宅内外からの家電機器の操作やホームセキュリティの利用が可能なホームネットワークや、遊園地でのワイヤレス通信端末を利用した迷子の居場所確認サービス等も登場している。
○ 安心、安全に関するサービスや、利便性の高いサービス等、いつでも、どこでも、何でもつながるユビキタスネットワークを利用したサービスに対して、各世代とも利用意向が非常に高い。

 

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