昭和55年版 通信白書

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11 道路管理用

 日本道路公団は,道路需要の急激な増加と,道路整備促進の要請にこたえ,有料道路の建設管理を行っており,高速道路については供用中19道路(2,625km),建設中18道路(2,789km),一般有料道路については供用中52道路(741km),建設中22道路(204km)となっている。今後の予定路線も含めると,全国の幹線自動車国道は,7,600kmになるよう計画されている。
 高速道路における維持管理のための連絡は,特に迅速性が要求されるが現在の通信系としては次のものがある。
[1] 非常通信系
[2] 指令通信系
[3] 業務通信系
[4] 移動通信系
[5] 電光表示板の監視制御及び交通情報伝送系
[6] 電力,防災,気象観測設備等の附帯設備監視制御系
[7] 料金収受関係及び長大橋観測等のデータ伝送系
 これら,高速道路における通信系は,移動通信系を除き,名神高速道路及び中央自動車道の一部(八王子〜大月間)については,マイクロ波多重無線回線を主体としており,それ以外の高速道路については,電電公社の通信回線を使用している。
 また,移動通信系については,道路上の巡回車や作業車等と事務所との間で連絡をとる必要から,日本道路公団のほか,首都圏における首都高速道路公団,阪神圏における阪神高速道路公団及び各県の道路公社においても,それぞれ所管の高速道路の維持管理のため,150MHz帯又は400MHz帯の電波を使用している。
 一般有料道路においては,使用区間が短いことから,移動無線電話のみが設置されている場合が多い。
 日本道路公団では,地震等の災害時あるいは重大事故発生時及び年末年始等の交通混雑時における情報の収集・提供に対処するため,ヘリコプターを利用し,このヘリコプターと地上の無線局間の通信回線の開設を計画している。

 

 

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