昭和55年版 通信白書

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11 スペクトラム拡散通信方式

 郵政省電波研究所は,陸上移動通信を対象とするスペクトラム拡散方式の開発を目標に,54年度から,その適用性の調査を実施し,本格的な研究を開始した。
 その結果,この方式を陸上移動通信に利用するには,広帯域多重波伝搬現象が初期接続と同期保持に大きな障害を与えることが判明した。その具体的解決策を取り入れ柔軟性をもたせるため種々の設定条件を考慮した直接拡散(DS)及び周波数ホッピング(FH)の変復調法と広帯域フェージングシミュレータ(WBFS)で構成した国産で初めての基本システムのハード化を開始した。

 

 

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