昭和52年版 通信白書

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第2節 郵便の利用状況

1 郵便物数の動向

 51年度の総引受郵便物数は130億2,289万通(個)で対前年度比7.8%の減少であった。
 51年度の物数がこのように前年度に比べて減少したのは,経済の低迷に加えて51年1月25日実施の郵便料金の改定の影響により,内国通常郵便物がその後1年間対前年同月比で減少を続け,郵便料金改定後2年目の52年2月,3月は増加に転じたものの,年間では8.8%の減少となったこと,及び年賀郵便物が4.2%の減少となったことによるものである。
 これを種類別にみると,まず第一種郵便物は13.4%の減少で,内国通常郵便物全体よりも若干減少幅が大きくなっている。
 第一種郵便物を更に定形と定形外とに分けてみると,定形が12.4%の減少に対し,定形外は21.5%の減少と,定形外の減少割合が大きい結果となった。
 第二種郵便物は,内国通常郵便物全体のなかではその減少割合は小さく,1.2%の減少にとどまった。
 第三種郵便物は,料金改定前から減少傾向を示していたが,9.6%の減少となった。
 第四種郵便物については,農産種苗が27.2%の減少となったが,他の種類はほぼ横ばいで推移し,第四種郵便物全体としては4.7%の減少にとどまった。
 書留通常郵便物は,9.9%の減少となったが,その中で一般書留が15.8%の減少であるのに対し,簡易書留は5.2%の増加となっている。
 また,普通速達通常郵便物は20.6%の減少となった。
 次に,内国小包郵便物は14.3%の増加と近年になく高い伸びを示したが,これは書籍小包が大幅に増加したことによるもので,一般小包は約3%の増加にとどまっている。
 年賀郵便物は4.2%の減少となった。
 外国(差立)郵便物は,料金改定の直後にもかかわらず,3.7%の増加と順調な伸びを示した。
 

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