昭和52年版 通信白書

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3 民間の情報通信事業

(1) 企業数
 情報通信事業を行っている民間企業の数は,郵政省が実施した調査によれば,51年12月末現在で54社となっている。しかし,この中には,親会社だけにサービス提供を行っている会社,すなわち,企業の社内情報処理部門を別会社にしただけで独自の営業活動は行っていないものが13社含まれている。したがって,一般のユーザを対象としてサービスを提供している企業は41社である。
(2) 企業規模
 資本金,従業員数及び年間売上高からみた前記54社の企業規模はそれぞれ第2-4-26表,第2-4-27表及び第2-4-28表のとおりである。これら54社の中では3社の規模が特に大きく,また親会社のみにサービスを提供している企業の規模は一般的に小さい。
(3) 提供しているサービス
ア システム数
 前記54社のサービスシステムの数は80であり,1社当たり平均システム数は1.5である。80システムの内訳は,一般のユーザを対象とするシステム62,親会社専用のシステム18となっている。
イ サービスの種類
 80システムのサービスの種類別分類は第2-4-29表のとおりである。この表からみると専用システム(ここでは,特定の1ユーザのみに対してサービス提供を行っているシステムをいう。)と共用システム(ここでは,複数のユーザにサービス提供を行っているシステムをいう。)がほぼ半々となっており,共用システムにおいては多くの用途のために利用し得る多目的システムが大部分となっている。
ウ サービス提供地域
 サービス提供地域は第2-4-30表のとおりである。全国的なシステムは14システムがあるが,このうち7システムは専用システムであり,残り7システムには証券市場の情報を提供するシステム,米国にあるコンピュータに接続している国際的システムなどがある。地域的なシステムの大部分は東京,大阪,名古屋の大都市を中心としたものである。
エ ユーザ数及び端末数
 1システム当たりのユーザ数及び端末数の状況はそれぞれ第2-4-31表及び第2-4-32表のとおりである。また,1ユーザ当たり平均端末数は専用システムでは63.8台,共用システムでは6.5台であり,専用システムの方が圧倒的に多い。

第2-4-26表 民間の情報通信事業者の資本金からみた企業規模

第2-4-27表 民間の情報通信事業者の従業員数からみた企業規模

第2-4-28表 民間の情報通信事業者の年間売上高からみた企業規模

第2-4-29表 民間の情報通信事業者のシステムのサービス別分類

第2-4-30表 民間の情報通信事業者のサービス提供地域

第2-4-31表 民間の情報通信事業者のユーザ数別システム数

第2-4-32表 民間の情報通信事業者の端末数別システム数
 

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