昭和52年版 通信白書

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第8章 国際機関及び国際協力

第1節 国際機関

 1 概   況

 通信はその本来的性質からみて世界的なものであり,世界を通信で結ぶためには,まず第一に国際間に統一された合意を必要とする。そのため,郵便及び電気通信に関する国際協力を維持・増進するための政府間国際機関である万国郵便連合(UPU)及び国際電気通信連合(ITU)は,他の国際機関に先駆けて早くから設立され,既に100年に及ぶ歴史を有し,また,加盟国数においても150か国を超す大きな組織となっている。
 一方,宇宙空間の静止衛星軌道に衛星を打ち上げ,広帯域通信網を改善しようという構想の下に発足した国際電気通信衛星機構(インテルサット)も既に12年を経過し,そのメンバも90か国を超え,またサービスの範囲もグローバルな発展をみせている。
 インテルサットは,人類の宇宙憲章といわれる「月その他の天体を含む宇宙空間の探査及び利用における国家活動を律する原則に関する条約」の法秩序の下に宇宙を背景に確立された国際機構であり,今後進展が予想される海事衛星や海底資源開発等の国際協力分野に先例を提供するものとして評価されている。
 また,海事通信の分野に衛星通信を導入することを目的とする国際海事衛星機構(インマルサット)及びアジア・太平洋地域内の電気通信の開発と電気通信網の完成を推進することを目的とするアジア・太平洋電気通信共同体の両機構の設立が進められている。
 

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