平成2年版 通信白書

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第1章 平成元年通信の現況

9 宇宙通信に関する主な動き

 (1)宇宙通信開発の推進

 米国においては、1989年7月、プッシュ大統領が、「有人宇宙探査構想」を発表し、21世紀に月面に常設基地を建設し、引き続き有人火星探査を行うことを提唱した。また、欧州においては、1987年11月、ESA(欧州宇宙機関)が「新欧州長期宇宙計画」を発表し、欧州版スペースシャトルの開発のためのヘルメス計画や独自の宇宙基地の開発を目指したコロンバス計画を進めている。
 こうした状況を踏まえ、元年度の宇宙通信政策懇談会では、21世紀を展望した宇宙通信のシナリオを策定し、さらに、高度な宇宙活動を支えるインフラストラクチャーとしてのデ一夕中継衛星及び宇宙基地を中心とした情報通信ネットワークの構築、宇宙活動の安全性を確保するためのスペースデブリ(宇宙空間に存在する使用済みの人工衛星等の不要物体)の監視システム及び太陽からの放射線やプラズマの状態を予想する天気予報システム等について、その実現に当たっての今後の課題について、検討を行っている(第1-4-12図参照)。

第1-4-12図 西暦2020年〜2050年頃の宇宙を想定した情報ネットワークのイメージ

 

 

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