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第1章 平成元年通信の現況(8)第20回万国郵便大会議の開催万国郵便連合(UPU)の総会である大会議は、原則として5年に1回開催されるが、その第20回大会議が、元年11月13日から12月14日まで、米国のワシントンD.C.において開催され、162か国の政府代表が参加した。今次大会議においては、需要が大きく変化し、競争がし烈になっている国際郵便市場で、高度化・多様化する利用者ニーズにいかに適切かつ迅速に対応するかという共通基本認識に立って、国際郵便の品質改善・サービスの向上を図るため、UPUの組織・財政・運営方針・活動計画のほか、国際郵便業務の改善に係る1,000件近い議案が審議された。 主な決定事項は、以下のとおりである。 [1] 連合年次経費の最高限度額の決定 [2] 大会議の立法権限の見直し [3] 執行理事会及び郵便研究諮問理事会(連合の常設機関)の新理事国の選出(我が国は、両理事国に世界トップで選出された) 以上の一般問題をはじめ、通常郵便料金体系の簡素化、優先・非優先郵便制度の導入、小型包装物の最高重量の引上げ及び内容品の制限緩和等、国際郵便の品質改善・サービスの向上を図るための多くの議案が採択された。 また、会期冒頭に、連合加盟国郵政庁のトップレベルが参加し、「お客様の需要を満たすために一郵便の営業上・業務上の戦略」をテーマとした一般討論が行われ、その結果をとりまとめた「ワシントン宣言」が会期終了時に採択された。
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