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平成2年版通信白書の発表に当たって今日、我が国は、国際的地位にふさわしい責任を果たし、国際社会の調和ある発展に貢献していくことが求められています。 一方、情報通信は、世界の人々がお互いに理解し合うための重要なコミュニケーション手段であり、世界的な情報通信基盤の整備が不可決なものとなっています。 このような状況を踏まえ、今回の通信白書におきましては、「国際交流の進展と情報通信」をテーマに取り上げております。 我が国にとって、諸外国との相互理解と信頼関係に基づく国際交流を進展させていくことが基本的な課題であります。取り分け、国際交流の進展を支える、基盤としての情報通信の役割はますます重くなってきております。白書では、国際間の情報交流の活発化とそのための世界的な情報通信基盤の発展に向けて積極的に取り組む必要があることを記述いたしております。 郵政省といたしましては、今後とも、情報化の進展に向けて積極的に取り組んでまいる所存ではありますが、それには、何よりも国民の皆様のご理解とご協力がなければならないことは言うまでもありません。 この白書が、我が国の通信及び情報化の現状並びに情報通信政策に対する国民の皆様のご理解を深める上で、一助となれば誠に幸いに存じます。 平成2年6月
郵政大臣 深 谷 隆 司
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