総務省トップ > 政策 > 白書 > 令和元年版 > インターネットの利用は世論を二極化するのか
第1部 特集 進化するデジタル経済とその先にあるSociety 5.0
第4節 デジタル経済の中でのコミュニケーションとメディア

2 インターネットの利用は世論を二極化するのか

メディアとしてのインターネットを振り返ると、ポータルサイトのように情報を一つの場所に集める「集約化」、ブログ・SNSのように誰もが情報の発信者となり利用者となる「双方向化」を経て、一人ひとりにカスタマイズされた情報が取得できる「最適化」に進んできたとの指摘4がある。

インターネットは、基本的にあらゆる人が情報や知識を共有可能とする仕組みであり、暮らしやビジネスにおいて世界規模で利用が拡大した理由の一つは、このようなポジティブな側面であったと考えられる。他方、「最適化」が進む中で、インターネットの利用が世論を二極化し、社会の分断を招いているのではないかという議論が出てきている。二極化(分極化)とは、例えば国民の政治傾向が保守とリベラルのどちらかに偏り、中庸が少なくなることである。

図表1-4-2-1 分極化のイメージ
(出典)田中辰雄(2018)ワークショップ「ネットは社会を分断するのか」資料を基に作成

本項では、この点についての議論の状況について整理する。



4 電通総研(2016)『情報メディア白書2016』

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