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第2部 基本データと政策動向
第7節 ICT研究開発の推進

(3)多言語音声翻訳技術の研究開発・実証の推進

総務省では、「グローバルコミュニケーション計画」を2014年(平成26年)4月に発表し、NICTが開発した多言語音声翻訳システムを社会実装することにより、世界の「言葉の壁」をなくし自由でグローバルな交流を実現することとしている。同計画を着実に進めるため、総務省では2015年度(平成27年度)から5年間の計画で、多言語音声翻訳システムを社会実装する上で必要な取組として、周囲の様々な雑音の中で会話を正確に認識するための雑音抑圧技術等の研究開発や、病院、商業施設、鉄道、タクシー等の実際の現場での性能評価等を実施している。2018年度(平成30年度)には、岐阜市及びセントレア空港等の全面協力の下、訪日外国人の方が旅行されることを想定し、防災・医療・鉄道・タクシー・ショッピングの5分野横断型の大規模実証実験を初めて実施した。さらに、NICTは、翻訳精度の一層の向上を目指して、様々な分野の翻訳データを集積する「翻訳バンク」の運用を通じ、質の高い対訳データによる多言語音声翻訳技術のさらなる高精度化に向けて取り組んでいる。

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