総務省トップ > 政策 > 白書 > 令和元年版 > 炎上はどのように認知されるのか
第1部 特集 進化するデジタル経済とその先にあるSociety 5.0
第4節 デジタル経済の中でのコミュニケーションとメディア

(2)炎上はどのように認知されるのか

次に、炎上はどのように認知されているのだろうか。ネット利用頻度が高くネットニュースによく接する者は、まとめサイト等で炎上情報を知ることが多いが、平均的日本人の多くはテレビによって情報を得ることが指摘されている24

吉野(2016)25は、炎上の確認経路を確認したところ、約半数以上の回答がテレビのバラエティ番組からであった。「テレビのニュース番組」の割合も3割程度と高く、マスメディア経由での認知が多いことが分かる。(図表1-4-3-4

図表1-4-3-4 「炎上」の確認経路
(出典)吉野ヒロ子(2016)「国内における「炎上」現象の展開と現状」

このため、マスメディアで報道され広く認知されたものがまたソーシャルメディア上で拡散されるといった「間メディア空間」における相互作用により、炎上は指数関数的に増大していくことが指摘されている26



24 総務省(2019)「デジタル化による生活・働き方への影響に関する調査研究」有識者ヒアリング(東京大学大学院情報学環 橋元良明教授)に基づく。

25 吉野ヒロ子(2016)「国内における「炎上」現象の展開と現状」Corporate communication studies(20)

26 遠藤薫(2016)「間メディア民主主義と〈世論〉」社会情報学 第5巻1号

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