昭和48年版 通信白書

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14 アマチュア業務用

 我が国のアマチュア無線は,昭和27年7月再開されて以来逐年隆盛の一途をたどり,47年度末の局数は21万局を超え,この局数は世界では米国に次いで第2位となっている。また,アマチュア局を運用している者の職業はあらゆる職種にわたり,その年代は10代から70代までまちまちである。
 これを年齢層別の分布状況でみると第3-3-20図のとおりで,25歳以下の者が全体の約60%を占めており,男女別の比率は,男性97.3%,女性2.7%である。
 アマチュア業務は個人的な興味に基づいて行われるものであるが,これにとどまらず諸外国との交信を通じて科学技術の交流を図り,国際親善に果たしている役割も見逃すことはできない。更に,天災地変等の非常事態が発生した際,災害の復旧,救援等に関する通信の確保に大きな貢献をしており,47年度に取り扱った非常通信は約700通にのぼっている。
 最近のアマチュア無線の通信形態は,電信・電話のほか,短波帯の周波数によるテレタイプ,スロースキャンニングテレビジョン等にまで広がり,更に,超短波帯の周波数を使用し月面による電波の反射を利用する,いわゆる月面反射通信の研究も行われている。
 45年から日本に居住する外国人で一定の条件を満たす者については,我が国のアマチュアクラブ局の一員となって運用するみちを開き,現在米国及び西独の国籍を有する者約20名が運用している。

第3-3-20図 アマチュア局を運用している者の年令層別分布

 

 

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