昭和48年版 通信白書

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4 国際電信電話株式会社の情報通信事業

(1) 概 要
 国際電電は,電電公社と同じくデータ通信設備使用契約に基づいて,通信回線及びこれに接続する電子計算機等からなる電気通信設備を一体として設置し,利用者にサービスを提供している。47年度末現在で国際電電が提供しているシステムには国際オートメックスサービスがある。また,計画中のシステムには,国際航空データ業務及び国際販売在庫管理業務がある。
(2) 国際オートメックスサービス
 国際オートメックスサービスは,国際電電が設置した電子計算機とユーザの国内,国外本支店に置かれた端末装置な通信回線で連結し,本支店相互間及び支店相互間に発着するメッセージの自動交換及びこれに付随する処理を行うもので,メッセージの自動交換のほか多あて先通信文の送出,通信文の優先伝送,通信文の再送,伝送速度の自動変換等の機能をもち,更に端末装置設置についてはポーリング方式も可能である。
(3)計画中のサービス
 ア. 国際航空データ業務
 このシステムは,国際電電が設置するデータ通信設備により,各航空会社に発着する国際航空運送業務のためのメッセージ及びデータの伝送,交換並びに付随する処理を行うもので,外国側はSITA(国際航空通信協同組合)の通信センターに接続し,世界的なSITA通信網の一環を構成しようとするものである。
 イ.国際販売在庫管理業務
 このシステムは国際的な販売在庫管理業務に資するサービスを提供しようとするもので,さしむきは,電電公社の販売在庫管理システム(DRESS)を利用して提供するよう計画している。

 

 

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