第2部 情報通信の現況と政策動向
第4章 情報通信の現況

(2)ブロードバンドの利用状況


●ブロードバンド利用率は約5割、世代別、年収別にみても多くの層で昨年よりも増加

 自宅のパソコンを使ってインターネットを利用する際にブロードバンド回線1を利用している人の割合は、平成21年末時点で、6歳以上人口全体の49.3%、自宅のパソコンを使ってインターネットを利用する人の85.8%となっている(図表4-1-1-4)。これを個人の属性別に、平成21年末と平成20年末で比較すると、世代別の利用率は、12歳以下と70歳以上を除きすべての世代で増加している。

図表4-1-1-4 属性別ブロードバンド利用状況
図表4-1-1-4 属性別ブロードバンド利用状況
(出典)総務省「平成21年通信利用動向調査」
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05.html

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 また、所属世帯年収別の利用率は、1,000万円未満の世帯の層においていずれも平成20年末から伸びており、特に、200万円未満の層においては、8.3ポイントの伸びを示している。自宅のパソコンを使ってインターネットを利用する人のブロードバンド利用率をみると、最も低いのは所属世帯年収が最も低い200万円未満の層で76.9%、最も高いのは1,500万円〜2,000万円未満の層で91.7%となっている。

●ブロードバンド契約数は年々増加しており、平成21年末時点で契約数の約半数をFTTHがしめる

 また、平成21年末のブロードバンド回線の契約数は、3,171万契約(対前年比5.3%増)に達した(図表4-1-1-5)。そのうち、DSL契約数は1,013万契約で対前年比12.7%減と減少傾向にある一方、FTTH契約数は対前年比19.3%増の1,720万契約と増加しており、ブロードバンド契約数に占めるFTTHの割合は54.2%となった。契約純増数の推移をみると、DSLは純減傾向が続いている一方、FTTHは平成16年以降、一貫して純増となっており、FTTHがブロードバンド契約の増加をけん引しているといえる(図表4-1-1-6)。

図表4-1-1-5 ブロードバンド契約数の推移
図表4-1-1-5 ブロードバンド契約数の推移
総務省「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表(平成21年度第3四半期(12月末))」により作成
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s−news/02kiban04_000019.html

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図表4-1-1-6 DSLとFTTHの契約純増数の推移
図表4-1-1-6 DSLとFTTHの契約純増数の推移
総務省「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表(平成21年度第3四半期(12月末))」により作成
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s−news/02kiban04_000019.html

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1 光回線(FTTH)、ケーブルテレビ回線(CATV回線)、DSL回線、第3世代携帯電話回線、固定無線回線(FWA)及びBWAアクセスサービスのいずれか
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