昭和56年版 通信白書

本文へジャンプ メニューへジャンプ
トップページへ戻る
操作方法


目次の階層をすべて開く 目次の階層をすべて閉じる

第1節 災害対策の重要性と通信の役割

1 災害対策の重要性

 災害は被災者自身はもとより,地域社会,国民経済にとって大きな損失をもたらすものであり,すべての国民,すべての機関が協力してその予防と被害の最小化を図らなければならない。これまでにも,災害対策基本法を中軸として,国,地方自治体,防災関係機関等において各種対策の推進が図られてきた。
 しかしながら,我が国は,地理的位置,地形,気象条件等から各種の災害に見舞われることが多く,これまでにも地震,台風,豪雨等によりかなりの被害を受けてきた。さらに,近年,大都市地域においては建築物の複雑化・大規模化,密集市街地の形成が,市街地周辺では丘陵地や低地等への住宅の進出等が進み,災害による被害の拡大,二次災害の発生の可能性が大きくなってきている。
 こうした状況の中で,近年,国民の災害に対する関心は高まり,特に,地震災害の発生の危険性が高いとされている東海地域等においては,災害に関する各種対策の必要性が強く叫ばれており,これに対応して,地震観測体制の強化,警戒宣言時の対応策の確立等様々な施策の推進が図られている(第1-2-1図参照)。

第1-2-1図 特に力を入れてほしい行政施策

 

第1部第2章 災害と通信 に戻る 2 通信の役割 に進む