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40GHz以上の周波数帯における電波伝搬では,大気中の酸素や水蒸気による吸収とともに,降雨による減衰を考慮する必要がある。特に降雨による減衰は,40GHz以上の周波数の電波全域にわたって著しく大きいので,この周波数帯を利用するには,降雨減衰特性の解明が重要となっている。これら降雨強度と降雨減衰との関係の解明に加えて,ミリ波降雨減衰に大きな影響を及ぼす降雨粒径分布と降雨減衰との関係の解明も重要である。 これらの研究を推進するため,55年度は,ミリ波帯電波伝搬実験装置,雨量計ネットワーク,降雨粒径分布測定装置等を含む実験システムを運用するとともに,成果の公表及びミリ波帯における素子の開発の現状について調査した。