昭和56年版 通信白書

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2 ジョセフソン素子

 ジョセフソン素子は,超伝導体の間を酸化物等で接合させた構造を有し,極低温状態で接合部を流れる電流を増減させることにより零電庄状態(0)と電圧状態(1)の間を高速で遷移する機能を有する。この素子は,従来の半導体素子よりも格段に高速かつ低消費電力という高性能が期待され,コンピュータ等の高速処理化に大きく貢献することが予測され,素子製作技術,高密度化技術等の研究が進められている。
 電電公社においては,高性能論理演算素子の製作実験に成功しており,さらに,従来のジョセフソンメモリの読み出し時に記憶情報が破壊されるという欠点を解決した非破壊性ジョセフソンメモリ素子を世界にさきがけて動作確認し,製作技術,回路設計及び実装技術の研究開発を進めている。

 

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