昭和56年版 通信白書

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4 自動車公衆無線電話方式

 電電公社では,44年ごろから800MHz帯を使用する小容量の自動車電話方式の研究を開始し,53年10月には実験局を開設して総合動作試験,通話品質試験,信頼度試験等の各種の実用化試験を経て,54年12月に東京23区において初めて自動車公衆無線電話のサービスを開始した。引き続き55年11月に大阪地区,56年3月には東京周辺地区でもサービスを開始し,加入者数もサービス開始以来順調な伸びをみせ,55年度末には6,406加入に達している。
 さらに,56年度にはいり大阪周辺地区においてサービスが開始され,年度末には名古屋地区においてもサービスが開始される予定であり,57年度以降逐次地方都市にも拡大していく計画である。電電公社は,この地方都市への拡大に対処するため中小都市用に適した方式の開発を進め,55年9月から,仙台地区において現場試験を行っている。この方式は,基本的には現在の方式と変わらないが,交換機,基地局設備等の経済化を図ったものである。

 

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