昭和56年版 通信白書

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3 国際データ通信システム

(1)国際データ通信システムの設置状況
 国際データ通信システムは,電子計算機の設置場所により次の二つに分けられる。
 <1>型:我が国に設置された電子計算機と海外の出先機関の端末とを接続したもの。
 <2>型:外国に設置された電子計算機と国内の端末とを接続し,システムの一部を構成しているもの。
 第2-4-10表はシステムの種類別設置状況を示したものである。55年度末の設置数は自営システム150(<1>型115,<2>型35),会社システム6,合計156システムであり,前年度に比べて35システムが増加した。
 なお,私設システムはない。
(2)対象業務別設置状況
 自営システムの対象業務別設置状況は第2-4-11表に示すとおりである。全150システムのうち123システムがメッセージ・スイッチングシステムであり,約82%を占めている。
 データの処理を行う残り27システムの内訳は次のとおりである。
   気象庁の気象データ編集システム         1
   銀行のデータ処理システム              3
   機械製造業者のデータ処理システム        6
   証券会社のデータ処理システム           1
   海運会社のデータ処理システム           3
   航空会社の座席予約システム            5
   旅行業者のホテル予約システム           1
   情報通信事業者のタイム・シェアリング・システム 7
(3)業種別設置状況
 第2-4-12表は,自営システムの業種別設置状況を示したものである。55年度末においては,製造業(48システム,32%),商業(30システム,20%),運輸業(24システム,16%),金融業(31システム,20.7%)が多く,全150システム中この四者で88.7%を占めている。
 製造業の48システムのうち15システムは,米国に電子計算機が設置されている外国企業のシステムである。商業の30システムのうち27システムは,我が国の商事会社のシステムであり,海外の支店,営業所との間にグローバルなシステムを構成して,販売情報の収集,販売指示,海外からの商品照会等のメッセージ・スイッチングを行っている。
 運輸業の24システムは,航空会社,海運会社のシステムであり,5システムが航空座席予約システムである。

第2-4-10表 国際データ通信システムの設置状況

第2-4-11表 国際自営システムの対象業務別設置状況

第2-4-12表 国際自営システムの業種別設置状況

 

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