昭和51年版 通信白書

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3 民間の情報通信事業

(1) 企業数
 情報通信事業を行っている民間企業の数は,郵政省が実施した調査によれば,50年12月末現在で39社となっている。しかし,この中には,親会社だけにサービス提供を行っている会社,すなわち,企業の社内情報処理部門を別会社にしただけで独自の営業活動は行っていないものが9社含まれている。したがって,一般のユーザを対象としてサービスを提供している企業は30社である。
(2) 企業規模
 資本金,従業員数及び年間売上高からみた上記39社の企業規模はそれぞれ第2-4-30表,第2-4-31表及び第2-4-32表のとおりである。これら39社の中では2社の規模が特に大きく,また親会社のみにサービスを提供している企業の規模は一般的に小さい。
(3) 提供しているサービス
ア.システム数
 上記39社のサービスシステムの数は53であり,1社当たり平均システム数は1.4である。53システムの内訳は,一般のユーザを対象とするシステム42,親会社専用のシステム11となっている。
イ.サービスの種親
 53システムのサービスの種類別分類は第2-4-33表のとおりである。この表からみると個別システム(ここでは,特定の1ユーザに対してサービス提供を行っているシステムをいう。)とはん用システム(ここでは,複数のユーザにサービス提供を行っているシステムをいう。)がほぼ半々となっており,はん用システムにおいては多くの用途のために共同利用される多目的システムが大部分となっている。
ウ.サービス提供地域
 サービス提供地域は第2-4-34表のとおりである。全国的なシステムは7システムがあるが,このうち4システムは個別システムであり,残り3システムは証券市場の情報を提供するシステム,はん用システム及び米国にあるコンピュータに接続している国際的システムである。地域的なシステムの大部分は東京,大阪,名古屋の大都市を中心としたものである。
エ.ユーザ数及び端末数
 1システム当たりのユーザ数及び端末数の状況はそれぞれ第2-4-35表及び第2-4-36表のとおりである。また,1ユーザ当たり平均端末数は個別システムでは51.3台,はん用システムでは6.9台であり,個別システムの方が圧倒的に多くなっている。

第2-4-30表 民間の情報通信事業者の資本金からみた企業規模

第2-4-31表 民間の情報通信事業者の従業員数からみた企業規模

第2-4-32表 民間の情報通信事業者の年間売上高からみた企業規模

第2-4-33表 民間の情報通信事業者のシステムのサービス別分類

第2-4-34表 民間の情報通信事業者のサービス提供地域

第2-4-35表 民間の情報通信事業者のユーザ数別システム数

第2-4-36表 民間の情報通信事業者の端末数別システム数
 

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