昭和51年版 通信白書

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6 通信用電源技術

 電気通信サービスの多様化と高度化並びに通信機器の発展に伴い,高精度,高信頼度の通信用電力が要求され,また電力機器の小形・軽量化が必要である。これにこたえるため電力用素子及び回路技術の進歩をとり入れつつ通信用電力供給方式及び機器について実用化が進められている。
 直流供給方式については,高品質直流電力を得るためパワートランジスタ等を使用した高効率,小形,低騒音の各種DC―DCコンバータの開発が進められている。
 また,通信用電力供給システムの安定化を図るため各種の予備電源装置を設置しているが,データ通信サービス等の進展に伴い所要電力が大容量化し,従来ディーゼル機関発電機では対処し得なくなったので,ガスタービン発電装置の実用化が進められている。
 一方,新エネルギー変換電源方式としては,商用電源が得られない地域での通信用自立電源として,また省エネルギー,省資源を図るものとして,太陽エネルギーや風力エネルギー等を利用する通信用電源装置の実用化が進められている。このため孤立防止無線サテライト局を対象とする太陽電池式電源装置の試験が行われているほか,風力発電方式電源装置についても検討が行われている。
 

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