平成15年版 情報通信白書

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第1章 特集「日本発の新IT社会を目指して」

1 インターネット利用の高度化

(1)ブロードバンドのインパクト

利用頻度・時間・用途のすべてにおいてインターネットの活用が深化

 ブロードバンド(注)は急速に普及しており、インターネット利用者の28.2%がブロードバンドを利用している(1-1-1参照)。こうしたブロードバンド利用者は、ナローバンド利用者に比べ、より深くインターネットを活用している。
 例えば、ブロードバンド利用者とナローバンド利用者のインターネット利用頻度を比較すると、毎日1回以上インターネットを利用するブロードバンド利用者は、ナローバンド利用者よりも18.3ポイント高い56.2%にのぼっている。ブロードバンド利用者の2人に1人以上が毎日インターネットを利用していることになる(図表1))。
 また、1回当たりのインターネット利用時間については、30分以上と答えたナローバンド利用者は25.7%にとどまるのに対して、ブロードバンド利用者はその倍以上の52.1%に達している(図表2))。

 
図表1) インターネットの利用頻度

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図表2) 1回当たりのインターネット利用時間

図表2) 1回当たりのインターネット利用時間
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 インターネットの利用用途においても、調査したすべての用途についてブロードバンド利用者はナローバンド利用者よりも利用率が高くなっている。特に、音楽、動画、画像といったコンテンツのダウンロード・視聴は、ナローバンド利用者に比べ10ポイント以上利用率が高い。このほかに、ネットオークションやオンラインバンキング等の経済取引、オンラインゲームやeラーニング等において、ナローバンド利用者とブロードバンド利用者と利用率の差は大きい(図表3))。
 このように、ブロードバンドは、利用頻度、時間、用途のすべてにおいて、インターネット利用に大きなインパクトを与えている。

 
図表3) ブロードバンド利用者及びナローバンド利用者の用途別利用率※

図表3) ブロードバンド利用者及びナローバンド利用者の用途別利用率※
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(注)ここでいうブロードバンド回線とは、FTTH(光ファイバ)、DSL、ケーブルテレビ、無線(FWA等)を指し、ナローバンド回線はその他の回線を指す

 

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