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平成25年版 情報通信白書のポイント
平成25年版 情報通信白書のポイント

平成25年版 情報通信白書のポイント

■構成

第1部 特集「スマートICT」の戦略的活用でいかに日本に元気と成長をもたらすか

ICTを「元気の源泉」として戦略的に活用することにより、経済成長や社会的課題の解決、安心・安全社会の実現にどのようにつながるかを展望する。

第1章:「スマートICT」の進展による新たな価値の創造

スマートフォンの普及やビッグデータ・オープンデータ活用の高まりなど、ICTの新たなトレンドが新たな価値を創造し、ICTと成長に対する期待値を高めつつある状況を検証

第2章:ICTの活用による社会的課題の解決

ICTの活用による社会的課題の解決が期待される分野として、電子行政、社会インフラの効率的管理を含む資源問題対策、健康長寿社会の構築に向けた取組について現状及び課題を検証

第3章:安心・安全なICT活用環境の実現と研究開発戦略

ICTのポテンシャルを引き出すには、利用者が安心・安全にICTを活用できる環境の構築やイノベーション創出のための研究開発は重要な課題であり、これらの課題に関する動向について説明

第2部 情報通信の現況と政策動向

第4章:情報通信の現況

平成24年度における総務省実施の承認統計・業務統計を中心に、日本の情報通信の現状を示す最新のデータを掲載

第5章:情報通信政策の動向

平成24年度における情報通信分野での最新の政策動向について、総務省の取組を中心に記述


第1章 「スマートICT」の進展による新たな価値の創造

  • 日本の元気・成長の実現には、モバイル・クラウド・ビッグデータ・ソーシャル・4K/8KなどICTの最新トレンド(「スマートICT」)の利活用が不可欠。
  • 我が国のスマートフォン、ソーシャルメディア及びクラウドの利用は、他の先進国に比べて遅れており、その加速が必要。
図表 ICTの最新トレンド「スマートICT」活用による成長の加速(イメージ)
図表 ICT投資の乗数効果(※)
※九州大学篠崎の異体字教授、神奈川大学飯塚准教授ほかの研究成果より
図表 スマートフォン利用の国際比較(ネット国際調査)
図表 GISの利用分野(自治体アンケート)
図表 GISの用途拡大希望分野(自治体アンケート)
  • ICTサービス市場及び通信機器市場では北米・アジア太平洋が成長の見通し。
  • 放送コンテンツ輸出は番組販売から国際共同製作、チャンネル確保など展開手法が多様化。
図表 ICT産業のグローバル展開 〜北米、アジア・太平洋市場の成長性〜
図表 ICT産業のグローバル展開によるポテンシャル
図表 放送産業のグローバル展開
  • ビッグデータ流通量は7年間で5.5倍と高い伸びを示す。また、労働生産性の伸び率との間にプラスの相関関係が存在。
  • ビッグデータを活用することにより、業務効率化・付加価値向上など高い効果を発現。
図表 ビッグデータ国内流通量の推移
図表 データ流通量と労働生産性との関係分析
図表 ビッグデータの発現効果(農業・インフラ)

第2章 ICTの活用による社会的課題の解決

  • 電子政府・電子自治体の利用状況について国際比較を行った結果、日本では大きな格差。また、電子自治体の多くは情報提供型にとどまる。
  • 番号制度やオープンデータに対する地方自治体の関心は高く、メリットを具体化させることにより、利用促進の動きも加速するものと考えられる。
図表 電子政府・電子自治体の利用状況(ネット国際調査、電子商取引利用との比較)
図表 電子自治体のステージ別比率
図表 オープンデータについて関心のある分野(自治体アンケート:上位10分野)
図表 地方自治体の番号制度の将来的な用途拡大に当たっての課題認識
図表 ソーシャルメディアの活用目的(活用自治体)
  • 地方自治体は安全・安心分野や医療・介護分野を中心に、ICTを活用した街づくりへの期待感が向上。他方、イメージや効果が明確でないとの指摘も存在。
  • 今後、“生活資源”の安定的・効率的な確保にあたっても、ICTの活用が期待される。
図表 ICTを活用した街づくりの期待分野
図表 ICTを活用した街づくりの課題・障害
図表 生活資源対策の重点プロジェクト
  • ICTは、超高齢社会にパラダイムシフトをもたらす原動力として期待。
  • ICTを活用している自治体では、地域の活性化だけでなく医療費削減等の効果も発現。
図表 ICTを活用した健康づくり事業(新潟県見附市)
図表 いろどりProject(徳島県上勝町)

第3章 安心・安全なICT活用環境の実現と研究開発戦略

  • ソーシャルメディア利用時のパーソナルデータの取扱いについては、日本の利用者は他の国よりも慎重な対応を求める傾向。
  • 安心・安全に資する形でのパーソナルデータの活用については、各国の利用者とも比較的寛容な傾向。
図表 パーソナルデータの取扱い(ソーシャルメディア利用時)
図表 パーソナルデータの取扱い(ビッグデータ関連サービス)
  • 日本の利用者は実際に被害に遭った経験は低いが、情報セキュリティへの不安意識は高い。
  • 日本の利用者は情報セキュリティ対策を講じているが、得られている情報は不足しているとの意識。
  • 「スマートフォンセキュリティ3か条」の認知度は、日本は他の国よりも高い。
図表 情報セキュリティの被害経験とインターネット利用時の不安
図表 情報セキュリティ対策の実施状況
図表 スマートフォンの情報セキュリティ対策の認知度
図表 情報セキュリティ対策情報の入手
  • 欧米と比較して研究開発投資が低迷しているとともに、我が国発の破壊的イノベーションの創出が求められるところ。
  • ICT分野の研究開発に関しては、新産業創出の低迷、ニーズの変化への対応の遅れ、人材の不足などイノベーション創出のために解決すべき課題が多い。
図表 科学技術関係予算の推移
図表 諸外国のICT分野の研究開発政府予算額
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