総務省トップ > 政策 > 白書 > 25年版 > 情報セキュリティ分野における各国・地域との協議
第1部 特集 「スマートICT」の戦略的活用でいかに日本に元気と成長をもたらすか
第2節 情報セキュリティと安心・安全な利用

(2)情報セキュリティ分野における各国・地域との協議

我が国はこの間、情報セキュリティ分野における二国間会合において、活発に議論を行っている。

ア 米国

米国との間では、2012年(平成24年)10月に行われた「インターネットエコノミーに関する日米政策協力対話(第4回局長級会合)」において、サイバー攻撃への対応に関する研究開発協力として、総務省(PRACTICEプロジェクト13)と国土安全保障省(PREDICTプロジェクト14)との間でサイバーセキュリティ研究開発に関するネットワーク運用のデータ共有の開始を確認したほか、スマートフォンやクラウドコンピューティングサービスのセキュリティの確保の重要性を認識し、ベストプラクティスと現状のアップデートに関する情報共有の継続で一致した。なお、米国とは2013年(平成25年)5月にサイバーセキュリティに関する初の包括的な対話である「日米サイバー対話」を開催した。

イ 英国

英国とは、2012年(平成24年)6月に「日英サイバー協議」を開催し、サイバーセキュリティにおける国際的な規範作り、安全保障面における課題、サイバー犯罪への取組、情報セキュリティ・システム防護、経済的・社会的側面における両国の取組についての紹介や協力の可能性等について意見交換を行った。

ウ EU

欧州委員会とは、2012年(平成24年)11月に「日EUインターネット・セキュリティフォーラム」を開催し、情報セキュリティに関する政策動向についての意見交換、情報セキュリティに関するグッド・プラクティス(PRACTICEプロジェクト、スマートフォンのセキュリティ対策等)の共有、重要インフラ防護や官民の情報共有のあり方についての取組の共有、情報セキュリティに関する意識啓発活動についての意見交換が行われた。

エ ASEAN諸国

ASEAN(東南アジア諸国連合)とは、2012年(平成24年)10月に「第5回日・ASEAN情報セキュリティ政策会議」を開催し、情報セキュリティ意識啓発に関する取組の推進、情報セキュリティ関連情報共有体制の検討と連絡窓口確認の実施、その他情報セキュリティにおける一層の連携強化について合意した。また、2013年(平成25年)9月には「日ASEANサイバーセキュリティ協力に関する閣僚政策会議」を開催する予定である。

オ インド

インドとは、2012年(平成24年)11月に「第1回日インド・サイバー協議」を開催し、安全保障面における課題、サイバー犯罪への取組、情報セキュリティ・システム防護、経済的・社会的側面における両国の取組についての情報交換や両国間での協力の可能性等について意見交換を行った。



13 Proactive Response Against Cyber-attacks Through International Collaborative Exchange。総務省が平成23年度から実施している研究開発の一つ。諸外国と連携してサイバー攻撃に関する情報を収集するネットワークを構築し、サイバー攻撃の発生を予知し即応を可能とする技術の研究開発及び実証実験を実施。平成24年6月現在、米国、インドネシア、タイ、マレーシア等と連携。

14 Protected REpository for Defense of Infrastructure against Cyber Threats。米 国土安全保障省のサイバーセキュリティ技術開発プロジェクト。

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