第1部 特集 ICTの利活用による持続的な成長の実現
第1章 ICTによる地域の活性化と絆の再生
(2)高齢者のインターネット利用状況と利用促進の課題
●高齢者のインターネット利用率は依然低く、高齢期の生活を多様な面から支えるICTの普及が重要
高齢者のインターネット利用率は平成21年末で36.9%となっており、特に65〜69歳代では58.0%と対前年比20.4ポイント増と大幅に増加している(図表1-3-3-4)。しかし、インターネット利用率の全体平均は78.0%15であり、他の世代に比べるとまだ利用は低い。
図表1-3-3-4 高齢者のインターネット利用率

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高齢期の生活は多様であり、ICTはアクティブシニアの積極的な社会参加を促進したり、高齢期の生活をサポートしたり、加齢に伴う機能低下を補完したり、要介護・要支援になってもコミュニケーション手段と自己決定手段を確保するなど、様々な側面で支えるものである。あえて、ICTを使わないという選択肢もあるが、携帯電話やデジタル健康機器等の普及が後押しをして、ICTの利便性を部分的にでも享受するために使いはじめる人は増えると思われる。結果、機能低下や障がいの有無に関係なく、自立的な生活を維持できることにより、健康予防、介護予防にもつながり、社会厚生の増大を実現することになるであろう。15 第4章第1節1(1)参照
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