第2部 情報通信の現況と政策動向
第4章 情報通信の現況

(6)IP電話の普及


●IP電話の利用数は毎年増加しており、平成21年度末で約2,283万番号に達している

 IP 電話サービスは、インターネットで利用されるIP(Internet Protocol)を用いた音声電話サービスである。料金が安いことからブロードバンド(インターネット)サービスの付加サービスとして提供される形態を中心に需要も伸びてきている(図表4-3-2-9)。

図表4-3-2-9 IP電話の利用状況
図表4-3-2-9 IP電話の利用状況
総務省「電気通信サービスの加入契約数等の状況(平成22年3月末)」により作成
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/29930.html

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 IP 電話は付与される電話番号の体系の違いによって次の二つに大別される。
ア 050型IP電話
 050番号を用い、インターネット接続サービスの付加サービスとして提供され、同じプロバイダもしくは提携プロバイダの加入者間の通話料は無料であることが多い。一方で、緊急通報(110、119等)を利用できない点や、通話品質の基準が加入電話に比べて低いといった点もある。
 平成21年度末における利用数は、837万番号となっている。

イ 0AB-J型IP電話
 OAB-J型IP電話は、加入電話と同じOAB-J番号を用い、加入電話と同等の高品質な通話や緊急通報(110、119等)を利用できるなどの特徴がある。
 平成21年度末における利用数は、1,446万番号となっている。
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