昭和58年版 通信白書

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16 簡易無線業務用

 簡易無線業務は,「国民共有の財産である電波を広く一般市民に開放する。」という方針の下に,事業用に限らず,個人が日常生活に必要な簡易な連絡を,無線によって行うことができるよう制度化されたものである。現在,この簡易無線業務用の無線局(簡易無線局)としては,150MHz帯及び400MHz帯の電波を使用する一般簡易無線局,900MHz帯の電波を使用するパーソナル無線といわれる簡易無線局,50GHz帯の電波を使用する簡易無線局とがある。
 一般簡易無線局は,主に業務用に使用され,全国的に普及(57年度末現在53万3,730局)しており,特に大都市において周波数がひっ迫している。
 パーソナル無線は,一般市民が手軽に,混信に悩まされることなく使用することができるものとして57年12月に開発,導入された新たな簡易無線局であるが,スポーツ・レジャー,個人的用務への利用等広範囲の使用が可能なことから近い将来急増することが予想されている(58年9月現在24万6,433局)。
 50GHz帯を使用する簡易無線局は,音声だけでなく,データ伝送,テレビジョンやファクシミリ等の短距離間伝送を手軽に行うことができる筒易無線局であるが,この無線局は,道路や河川等を隔てた地点間におけるデータ伝送や工事現場における画像伝送等広範囲な利用が可能であり,将来の発展が期待されている。

 

 

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