昭和58年版 通信白書

本文へジャンプ メニューへジャンプ
トップページへ戻る
操作方法


目次の階層をすべて開く 目次の階層をすべて閉じる

2 ジョセフソン素子

 ジョセフソン素子は,超伝導体の間を酸化物等で接合させた構造を有し,極低温状態で接合部を流れる電流を増減させることにより零電圧状態(0)と電圧状態(1)の間を高速で遷移する機能を有する。この素子は,従来の半導体素子よりも格段に高速かつ低消費電力という高性能が期待され,コンピュータ等の高速処理化に大きく貢献することが予測され,素子製作技術,高密度化技術等の研究が進められている。
 電電公社においては1Kbメモリの試作が行われ,集積化技術の検討が進められている。また,演算回路についても16ビット加算回路の基本要素が試作され,超高速コンピュータの実現を目指して回路設計,製作技術及び実装技術の研究開発が進められている。

 

 

第2部第7章第2節1 大規模集積回路 に戻る 3 薄膜磁性体 に進む