昭和58年版 通信白書

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13 緊急警報放送システム

 非常災害時における予報・警報等の緊急情報を迅速かつ漏れなく住民に周知する手段として放送は有効であるが,深夜等家庭の受信機のスイッチが入ってない場合には無力のものになってしまう。
 そこで,この問題を解決するために開発されたのが「緊急警報放送システム」である。
 このシステムは,放送局で緊急情報を放送するに先立って特定の制御信号(緊急警報放送信号)を送出すると,受信者側で,あらかじめ備えたアダプタ(緊急警報放送受信機),あるいはアダプタ内蔵型の受信機で,この信号を受信することにより,自動的にスイッチが入り,警報音が聞こえるとともに,それに続く緊急情報を聞くことができるものである。
 このシステムについては,55年1月設置した「緊急放送システム技術懇談会」(構成員郵政省,NHK,民放事業者等)の予備的検討を踏まえ,55年度から電波技術審議会において「放送電波に重畳する緊急警報信号に関する技術的条件について」の審議が進められていたところであるが,57年12月答申がなされた。
 現在,その実用化に向けて,防災関係機関,放送事業者等と協議を進めているところである。

 

 

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