昭和58年版 通信白書

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第2節 データ通信回線の利用状況

 1 国内データ通信回線

 現在電電公社が提供しているデータ通信回線には,特定通信回線と公衆通信回線とがある。特定通信回線はいわばデータ通信用の専用回線であり,帯域・伝送速度別に利用者が需要に応じた品目を選ぶことができる。公衆通信回線は加入電話若しくは加入電信回線を利用する交換網で,48年度から実際に利用されている。
 このほか,ディジタル伝送交換技術を活用したディジタル・データ交換網(DDX)によるサービスとして,回線交換サービス(54年12月開始)及びパケット交換サービス(55年7月開始)がある。
(1)年度別利用状況
 国内データ通信回線の年度別利用状況は,第2-4-1図及び附属資料第25表のとおりである。回線総数は57年度末には18万8,967回線に達し,対前年度比18.5%の伸びを示した。
 また,データ通信回線は,その種類によって伝送速度が異なる。そこで回線数をその伝送可能速度、(b/s)に乗じて得られる数を全種類合計した数,つまりデータ通信回線の伝送可能ビット数を推計してみると,57年度末現在2億1,713万600b/sで前年度に比べ21.9%増加しており,回線数の伸びを上回っていることから高速回線への需要の大きいことがうかがえる。
(2)種類別利用状況
 次に,回線の種類別にその利用状況をみると,第2-4-2図で示されているように,特定通信回線が69.4%を占めている。公衆通信回線では電話型が93.5%を占めており,電信型の占める割合は年々減少している。
 なお57年度末において,回線交換サービスは770回線,パケット交換サービスは758回線となっている(附属資料第26表参照)。

第2-4-1図 国内データ通信回線数及び伝送可能ビット数の推移

第2-4-2図 種類別国内デー夕通信回線利用状況(57年度末)

 

 

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