昭和58年版 通信白書

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12 12GHz帯衛星テレビジョン放送の音声信号方式

 放送衛星による12GHzテレビジョン放送の開始に当たり,電波技術審議会は最近のディジタル技術の急速な進歩を反映して,その音声信号方式としてPCM(パルス符号変調)方式を選定するとともに,その技術的条件について57年12月に答申した。
 PCM方式では,音声の高品質化,多チャンネル化が実現でき,また,最近のディジタル技術開発の進展によって受信機の低廉化も可能である。
 この方式の採用により,音声信号としては,DAD(ディジタル・オーディオ・ディスク)並みの高品質音声ステレオ1チャンネル又は現在のFM放送並みの品質の音声ステレオ2チャンネルが放送できることとなった。
 また,テレビジョン放送に多重するコード・データ放送,ファクシミリ放送等を可能とするための伝送容量の確保,高品質独立音声放送等への機能の拡張性についても考慮されている。
 なお,この方式を採用した衛星テレビジョン放送は59年2月期に打ち上げられる実用放送衛星2号-a(BS-2a)から実用化される予定である。

 

 

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