 第1部 総論
 第1節 昭和57年度の通信の動向
 第2節 情報化の動向
 第3節 諸外国における情報通信の動向
 第2節 通信インフラストラクチャーの現状
 第4節 我が国における通信分野の国際協力
 第2部 各論
 第1章 郵便
 第2節 郵便の利用状況
 第3節 郵便事業の現状
 第2章 公衆電気通信
 第2節 国内公衆電気通信の現状
 第3節 国際公衆電気通信の現状
 第4節 事業経営状況
 第3章 自営電気通信
 第1節 概況
 第2節 分野別利用状況
 第4章 データ通信
 第2節 データ通信回線の利用状況
 第3節 データ通信システム
 第4節 情報通信事業
 第5章 放送及び有線放送
 第6章 周波数の監理及び無線従事者
 第1節 周波数の監理
 第2節 電波監視等
 第7章 技術及びシステムの研究開発
 第2節 基礎技術
 第3節 宇宙通信システム
 第4節 電磁波有効利用技術
 第5節 有線伝送及び交換技術
 第6節 データ通信システム
 第7節 画像通信システム
 第8節 その他の技術及びシステム
 第8章 国際機関及び国際協力
 第1節 国際機関
 第2節 国際協力
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12 12GHz帯衛星テレビジョン放送の音声信号方式
放送衛星による12GHzテレビジョン放送の開始に当たり,電波技術審議会は最近のディジタル技術の急速な進歩を反映して,その音声信号方式としてPCM(パルス符号変調)方式を選定するとともに,その技術的条件について57年12月に答申した。
PCM方式では,音声の高品質化,多チャンネル化が実現でき,また,最近のディジタル技術開発の進展によって受信機の低廉化も可能である。
この方式の採用により,音声信号としては,DAD(ディジタル・オーディオ・ディスク)並みの高品質音声ステレオ1チャンネル又は現在のFM放送並みの品質の音声ステレオ2チャンネルが放送できることとなった。
また,テレビジョン放送に多重するコード・データ放送,ファクシミリ放送等を可能とするための伝送容量の確保,高品質独立音声放送等への機能の拡張性についても考慮されている。
なお,この方式を採用した衛星テレビジョン放送は59年2月期に打ち上げられる実用放送衛星2号-a(BS-2a)から実用化される予定である。
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