平成19年版 情報通信白書

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第1章 ユビキタスエコノミーの進展とグローバル展開

(5)未成年者とインターネット利用

 図表1-3-28及び図表1-3-30で見たとおり、未成年者のインターネット利用者が増えており、パソコンによるインターネット利用状況の平成15年末から平成18年末までの推移は、6〜12歳で61.9%から67.9%、13〜19歳で91.6%から93.0%、また、同期間における携帯インターネット利用状況の推移は、6〜12歳で5.3%から37.1%、13〜19歳で48.9%から74.1%といずれも増加しており、インターネット利用の低年齢化が進んでいることが分かる(図表1-3-281-3-30)。しかしながら、インターネットの利用が日常化している一方で、未成年者がいわゆる出会い系サイトに代表されるインターネットの有害情報にアクセスし、事件に巻き込まれる事例が多発しており、未成年者のインターネットの安心・安全な利用に対する重要性は一層高まっている。
 出会い系サイトに関係した事件の被害者のうち、18歳未満の者は平成18年で1,153人、被害者全体に占める割合は8割を超えており、出会い系サイトに関係した事件に巻き込まれる被害者の多くが未成年者であることが分かる(図表1-3-48)。また、18歳未満の被害者が出会い系サイトにアクセスする手段は携帯電話が96.6%を占めており、18歳未満の被害のほとんどは携帯電話からのアクセスがきっかけとなっている(図表1-3-49)。
 
図表1-3-48 出会い系サイトにおける被害状況
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図表1-3-49 18歳未満の出会い系サイトへのアクセス手段
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 こうしたインターネット上の有害情報の閲覧を制限することができるフィルタリングソフト等について知らなかったとする世帯は、パソコンのフィルタリングソフトで21.7%、携帯電話のフィルタリングサービスで27.7%であった(図表1-3-50)。
 
図表1-3-50 フィルタリングソフト等の認知状況
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 一方、フィルタリングソフト等の利用状況については、子どもの使用するパソコンや携帯電話でフィルタリングソフト等を利用していないと回答したのは、パソコンで54.7%、携帯電話で33.5%であった(図表1-3-51)。
 
図表1-3-51 フィルタリングソフト等の利用状況
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 第3節 情報通信と社会生活

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